
先代代表 故山中理民の含蓄と哲学に富んだ写真集をアーカイブ。
山中理民が貫いた比類なき「ONLY ONE」の生き様をぜひご覧ください!
昨年2017年6月26日、将棋界にセンセーショナルが巻き起こった。
14歳の若き勝負師・藤井聡太四段が、名だたる強豪を打ち破り、公式戦29連勝という快挙を成し遂げたのである。
世間からもマスコミからも「天才棋士」と呼ばれ、将棋界が一躍注目の的となった。
彼にたぐい稀なる才能が備わっているのは違いないだろう。
しかし、才能だけで渡り歩けるほど勝負の世界は甘くはない。
その素晴らしい才能を生かすも殺すも、その人の努力とやる氣次第だ。
彼は5歳から約10年間、毎日欠かさず詰将棋を行うなど一貫して努力を重ねてきた。
加えて、負けず嫌い。負けると必ず号泣したという。
身体の細胞が将棋でできているような熱中ぶりであったというのだから尋常ではない。
才能・努力・負けん氣、どれか一つ欠けていても今の藤井総太は存在しないに違いない。
一方その陰で、62年10ヶ月に渡る現役生活にピリオドを打った史上最年長棋士、ヒフミンこと加藤一二三(77歳)九段が現役引退。
奇しくも彼の14歳6ヶ月という最年少記録を、わずか数か月の差で藤井に破られている。
彼もやはり「天才」と呼ばれる中で、長きに渡りたゆまぬ努力を重ねてきた。
ヒフミンの偉業は、必ずや若き藤井棋士の心の糧となるはずだ。
将棋の世界に限らず、人は様々な局面に立たされることがある。
時に折れそうになり、もがき苦しみ、行き詰まり、逃げたくなる。
逃げるのは簡単だ。野球選手はバットを、歌い手はマイクを、棋士は駒を置けば終わる。
でもそれは、全身全霊をかけ、すべてをやり尽くした後でなくてはいけないはずだ。
そうやって生きてきた人の引き際は、実に美しい。
「1円の儲けがなくったっていい。待っていたぞ!と言ってくれる商売がしたい」
そう思って始めた会社は、早いもので今年41年目を迎えた。
老体に鞭打ってきたわたしも、そろそろ引き際を考えなければならない歳になった。
しかしそう思う傍ら、このあたりで世の中のためになる商売ができたら本望という思いが沸々とわいてきた。
さてもう一番、まぬけ勝負師は今年大きな「一手」に賭ける!
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